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ソフトバンク孫さんの特許の話

ソフトバンク孫さんの特許の話
少し前に神奈川県のロボット関連施設で知財の話をする機会があり、そこで、ソフトバンクの孫さんが少し前から大量に特許出願しているとの話をさせていただきました。

そもそもの発端は、2023年10月4日のソフトバンクグループの年次イベント「Softbank World 2023」で孫さんがグループ全体で生成AI関連の特許をここ数か月で1万件以上出願し、「私個人で1000件」出願したと話されたことに始まります。

ご存じのように、特許は出願から1年6か月後に公開されます。その特許が公開されだしたのが2024年4月ぐらいからです。私が発表した2025年8月時点で、937件ありました。なので、「私個人で1000件」というのは、ほぼ本当だったことになります。

jplatpatを見てみると、孫さんは元々発明をするタイプの経営者であることがわかります。
一番古い「孫正義」名義の特許出願は、昭和52年7月11日に出願のトイレの座席カバーに関するものです。
公式プロフによると、孫さんは、昭和32年8月11日生まれなので、19歳のときにご自身で特許出願されていたことになります。

その後も孫さんは、定期的に特許出願されており、昭和61年には、ソフトバンク名義で自動発信装置等について26件の特許出願をされております。

26件というのもすごいですが、今回の大量出願では、孫さんは年に数百件のアイデアを出したことになります。しかも出願されている明細書は、いかにもAIというようなものではなく、どの案件もきちんと書かれています。これが生成AIの力なんだと思います。
それでは、今後、特許出願の件数は増えるかどうかというと、私は、むしろ減る、減らすべきではないかと思っておりまして、うちのお客様にはそのようなお話をさせていただいております。

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