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特許出願するとだいたい残念な結果になる話

相談員等をしていると、特許を取って、企業に売り込みたいという相談を受けます。
相談員としての模範回答は、特許を取れるということと、ビジネスが成功するということは別です。売り込み頑張ってくださいね、あたりでしょうか。

これ、IMの私の目から見ると、順序が逆なんですね。
100件特許出願したとして、その半分が特許になる。そして、その中で、事業性があるものが利活用される。
その割合が5割としても、元の特許出願件数からすると、25件ぐらいになってしまいます(特許査定率はこちら。実際は、75%ぐらいが特許になっています。)。
そうすると、どうでしょう。虎の子の資金で、特許事務所に出願を依頼する。その出願が特許になり、かつ、事業としても成功する確率は25%。
逆にいうと、出願が特許にならない、or、特許が取れたのに事業としても成功しない確率は75%になってしまいます。

これは、ビジネスとしては、あまりにも分の悪い選択だと思いませんか。
例えば、当事務所のある藤沢市にラーメン店を出店しようとして、75%はうまく行きません、といわれたらどうしますか?
まず、立地だとか、メニューだとか、ペルソナだとかを考えて、自分で考えた限り成功確率ほぼ100パーにしてから出店の判断をするのが普通ですよね。

青木弁理士事務所では、そのあたりからお話ししています。

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